おすぎです。

標高約3700m、ボリビアの(実質上の)首都、ラパスに行ってきました。




















ケーブルカー乗り場。標高なんと3689m!富士山の標高が3776mなんで・・・。しかもこれ、ここから上に上がるケーブルカーです!

この街、周囲を山に囲まれた、すり鉢状の山肌に開かれていった街で、標高が低いところには富裕層が、高いところには貧困層が居住するんだとか。





















日本ではこの様な区別はあまり強く意識されることはありませんが(無いわけでは決してない)
外国ではむしろ一般的なことで、

格差が拡大してきているとはいえ、未だ階層間の流動性が比較的高い日本とは根本的に異なる価値観にドライブされて生成されてきた街なんだな、ということをひしひしと感じます。




















この街、危険と言われる南米でも特に治安が芳しくないところで、
ケチャップ強盗、首絞め強盗などによる邦人の被害もしばしば報告されているんだとか。





















そんなわけで、ぼくの防犯意識も最高潮に。

まぁ「防犯意識」と言えば聞こえはいいんですが、ぼくの場合は早い話、めっちゃビビってビクビクしながら街を歩いていた、ということなんですが…。

あまり頻繁にカメラをバックから出すこともできず買い物もせず、ひたすら歩いた街には、
たしかにこの国の貧しさーつまり社会的な諸矛盾ーを映し出すかの様に、物乞いや浮浪者が至る所で力なく彷徨い、あるいは座り込んでいました。








































上の看板のあるエル・アルト地区は標高4000m以上。世界で一番高いところにある空港付近です。

この街には当初、ウユニ前とあとの都合2泊する予定でしたが、あいにくチリからボリビアに飛ぶ便がキャンセルになったこともあって結局一泊しかできず、

さらには到着した瞬間から降り出した滝の様な雨で、名所という名所はほとんど回ることはできませんでしたが、
唯一、この都市の名物言える「下から眺める夜景」を、宿泊先の屋上テラスから楽しむことができました。










































日中、タクシーの車窓からみた、山肌に沿って駆け上がる様に稠密に建てられた住宅地が作り出す奇景をカメラに収めることができなかったのは残念。

この「全体としては美しいが、それを構成する部分や細部は必ずしもそうではない」というのが、なんだか人間らしさの本質を、そのまま映し出している様な気もします。

先進国の大都市のような作られた感じではなく、等身大の人間の諸活動から自然に形作られていった感のあるこの街。

貧しさと豊かさ、絶望と希望、現実と空想、
互いに相反する様々な価値観が決して混ざり合うことなく背中合わせに共存しながら、
その全てを飲み込むようにして足早に時間の過ぎていくこの街。

こういう場所で、人はどうやって自分の居場所を見つけていくのか
ーつまりは自分のアイデンティティを確立していくのかー。

わずかな時間の滞在ではありましたが、日本にいては頭に浮かんでくることのない雑多なイメージに包まれながら過ごせたことは、
たった一泊二日のみのこの街での滞在における貴重な体験だったかなという気がしています。